【Cross Care Academia:CCA】②介護者が行う週2回の介護のための口腔ケア

介護者が行う週2回の介護のための口腔ケア

CCA1回目では、介護現場の誤嚥性肺炎の現状についてお届けしました。
CCA2回目では、介護者が行う週2回の介護のための口腔ケアについてお届けしたいと思います。

 

介護のための口腔ケアを理解していく前に、まずは口腔ケアについて考えてみましょう。
口腔ケアはその目的によって、誰が何のために、どのように行うべきか、求められるものが変わってきます。

それを整理したR・S・Tの概念をご覧ください。

 

① 誰が何のために行う口腔ケアか?R・S・Tの概念

 

 

年齢とともに、また介護度の上昇とともに、お口の機能は下がってしまう傾向にあります。

機能の低下が見られ始めたら、まず口腔ケアは『R:Rehabilitation』からスタートします。
自分自身で、リハビリテーションのために行いましょう。

 

このような方も、次第にレベルが下がってくると、自分自身で十分に行えないようになります。

すると、次は『S:Support』の口腔ケアです。
介護関係者の方が、介護のために行いましょう。

 

更にレベルが下がってくると、お口の中が病的に悪化することもあります。

そうなると、最後は『T:Treatment』の口腔ケアになります。
歯科医療従事者が治療のために行う口腔ケアが必要になります。

 

誤嚥性肺炎ゼロプロジェクト(ゼロプロ)が提供する口腔ケアは、この『S:Support』、すなわち介護に特化したものになっています。

 

また、この介護のための口腔ケアでは誤嚥性肺炎を減らすことを第一の目標としました。

ちなみに、適切な口腔ケアを行うことで誤嚥性肺炎は予防することができると言われています。
そのきっかけとなった論文およびデータがこちらです。

 

② 論文では『週1回』の口腔ケアで誤嚥性肺炎を予防

 

 

介護施設で入居者を対象に口腔ケアを2年間継続したところ、誤嚥性肺炎の発症率は約4割も減少した、というものです。

この論文をきっかけに、現在では、口腔ケアをすることで誤嚥性肺炎は予防できる、と言われています。

 

 

 

ちなみにその論文内で行われた口腔ケアとは、いったいどのようなものだったのでしょうか?

 

それは、歯科医療従事者が行う週1回の口腔ケアでした。
つまりは週1回でも適切な口腔ケアを行えば、誤嚥性肺炎は減るといえます。

 

そこで、ゼロプロでは、介護で行う週2回の口腔ケアでの誤嚥性肺炎の予防を目指しました。
週2回でも効果的に誤嚥性肺炎を予防するためには、求められる要件があります。

 

③ 週2回の口腔ケアで誤嚥性肺炎を予防するためには

 

まず、なぜ誤嚥性肺炎になるのか?について考えてみましょう。

お口の中の汚れを誤嚥性することで誤嚥性肺炎になります。
そこで、そのお口の汚れをブラッシングで取り除く必要があります。

 

それでは、なぜお口の中には汚れが残りやすくなるのでしょうか?

それは、お口の機能が低下するためです。
お口の機能低下に対しては、リハビリテーションが有効です。

 

つまり誤嚥性肺炎を予防するためにはブラッシングだけでなく、リハビリテーションも併せて行う必要があります。
そこで、ブラッシングとリハビリテーションの両方を週2回行っていきます。

もし、口腔ケアが難しいもの、負担のあるものであれば、きっと長続きはしないことでしょう。
口腔ケアで誤嚥性肺炎を減らすためには、口腔ケアを『継続』することが最も重要になります。
週2回を持続していくためにも重要なポイントがあります。

④ 介護のための口腔ケアに含まれるポイント

 

 

1回あたり5~10分と所要時間を短く、回数も週2回としました。

また、不適切な口腔ケアでは、逆に誤嚥性肺炎にさせてしまう、とも言われています。
そのため、その不適切さ、すなわち危険性を徹底的に排除した、安全を優先したものにしました。

また口腔ケアの敷居を徹底的に低くし、誰でも簡単に行えることが大切です。
専門的知識や特別な技術は必要としません。

さらには、手順をシンプルに、器具もシンプルにすることで、とにかく安全に、簡単に、
そして持続可能である、週2回の介護のための口腔ケアとなっています。

口腔ケアでは誤嚥性肺炎予防を目指しますが、その他にも様々な効果が得られる可能性を持っています。

 

⑤ 知っていただきたい口腔ケアの可能性

 

 

まず口腔ケアに取り組むことで、誤嚥性肺炎を減らすことが可能です。

更には、誤嚥性肺炎だけでなく、全ての入院も減らすことが可能です。
これは、すなわち介護の力で命を守る、ということであります。

また、歯磨きをして『磨いている』ことが、必ずしも『磨けている』こととは結び付きません。
『磨けている』ことを追求するため、むし歯・歯周病の予防にもつながり、歯科治療のための受診頻度も激減します。

さらには、口腔ケアは感染症の予防にも有効と言われています。
介護現場の感染症といえばインフルエンザや新型コロナ肺炎もまさに感染症です。

 

このように、口腔ケアは様々な可能性を秘めているのです。

 

ただ、注意点もあります。

現在、皆様が行っている口腔ケアを、単純に週2回に減らせばいいというものではありません。
週2回であるために、そのための様々な配慮や注意点も含んでいます。
不用意に週2回に減らすことは、かえって相手の不利益につながることもありますので、ご注意ください。

 

もし、その詳細にご興味がおありでしたら、ご連絡いただけば個別に対応させていただきますので、気兼ねなく連絡いただければ幸いです。

ゼロプロでは、この週2回の介護のための口腔ケアの実践にも取り組んできました。
その結果、素晴らしい結果が得られてきました。

次回は、実際に介護関係者が週2回の口腔ケアに取り組んだ事例についてご紹介したいと考えています。

CCA3回目に続く↓

【Cross Care Academia:CCA】③介護の力で誤嚥性肺炎を減らした取り組み事例

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