人の心に火を灯し、誰もが自分で口腔ケアができる社会をつくる、CrossCareDental(クロスケアデンタル)です。
11/19(火)に、福岡県筑豊地区の特別養護老人ホームの関係者が各施設での介護の取組事例を発表する「令和元年度 第三回筑豊地区事例研究発表大会」にて基調講演をさせていただきました!
今回の基調講演のテーマは「誤嚥性肺炎ゼロプロジェクトの取り組みについて」。108人もの方にご参加いただき、筑豊地区では初めての講演となりました。
1時間という通常よりも短い時間枠で実習パートを省いての講演となりましたが、参加者からのご質問も頂き盛会となりました。
主催者情報
福岡県老人福祉施設協議会
筑豊地区老人福祉施設協議会
http://fukuoka-roushikyo.jp/
ここで、当日ご参加いただいた方からの質問と感想を一部ご紹介します!
<参加者からの質疑応答>
Q. 抵抗がある人はへの口腔ケアはどのようにしたら良いですか?
A. まず、抵抗がある方がなぜ抵抗があるのかを考えてみる必要がありますね。もしかしたら、歯磨きなどで以前嫌な思いをされたからなのか等も考えられます。例えば、リハビリを先に行い、まずは口腔ケアが気持ちの良いものだということを体感頂くということも場合によっては有効かもしれません。
また、手足の動きの激しい方に対しては、職員が2人1組で行い、一人が利用者の手を握って落ち着かせもう一人がKポイント(口を開けてもらえるポイント)を押しながら口の開きづらい人の口腔ケアを行う方法も考えられます。
Q. うがいが難しい方にはどのようにしたら良いですか?
A. スポンジブラシを使用することが有効かもしれません。スポンジブラシの水気をしっかりと切ってから、歯磨き粉を拭き取る。
また、歯磨き粉も一度に歯ブラシに直接つけるのではなく少量をその都度使用することが良いです。
Q. 総入れ歯の方への口腔ケアはどうしたら良いでしょうか?
A. リハビリだけを行いましょう。歯茎・頬のマッサージなどして口の中を柔らかくしましょう。そして、お口が乾いた状態をなくしていく。歯がない人はリハビリのみ行い、2分ぐらいでOKです。
<参加者からの感想>
・口腔ケアは介護職が行いにくい、後回しにされやすいケアの一つだと思います。私も出来る限りケアを行っていますが、一人では限界があり悩んでいいたところです。食物残渣、歯垢、口臭・・・今回の講演を聞いて口腔ケアの大切さや効果を自信を持って取り組めると思います。介護職員のお口に対する意識を高めてもらえるきっかけにしたいです。
・介護負担の軽減を口腔ケアでも行えることで、より職員のストレスを減らすことができる口腔ケアの取り組みを進めていきたい。
・口腔ケアは毎日、毎食後に行うことが大切だと思っていましたが、今日講演を聞きそれが間違った認識だということに気づきました。正しい口腔ケアを行うことで誤嚥性肺炎だけでなく他の病気からも守ることができる。介護職員の認識改善を図っていきたいと思う。
講演のご依頼もぜひお待ちしております。
お問い合わせフォーム
TEL: 092-986-9600
口腔ケアで救える命がある。
誤嚥性肺炎ゼロを目指して一緒に活動をしていきましょう。